田舎暮らしでも譲れないこと(トイレ関係)
ただいま長期休暇に入って時間がたんまりあるため、本日2度目のブログ更新に
挑戦しております。
今回は、「田舎暮らしでも譲れないこと(トイレ関係)」と題してまとめていま
す。
汚水の処理方法って、一般の人で意識されている方はあんまし多くない印象です
が、4つに分かれます。
1つは「下水道」。一番衛生的で望ましい反面、都会でないと普及していない
ものです。
下水道とは、蛇口をひねり出てきた水全てを、道路に埋まった下水道管を使い、
処理場まで運んでまとめて綺麗にし放流します。道路の中にある管を流れるため、
臭いはないし病原菌に接することもなく衛生的です。このシステムのおかげで、
窓から汚物を道に投げ捨てていたためペストが流行っていた中世ヨーロッパは、
まともな都市になれました。
私が住んでいる大都会神奈川県では、下水道の普及率が90%以上と高いですが、
地方にいくとあまり普及していません。(徳島と和歌山やばいな、、、)
2つ目は「合併浄化槽」。これは、各家庭に処理場があるようなイメー
ジで、下水道の処理場とそこまで大差ないほど綺麗に浄化できます。
H13年以降、下水道の利用できない地域の新築の家には、合併浄化槽の設置が義
務付けられています。
3つ目は「単独浄化槽」。合併浄化槽設置を義務付けられる以前に普及
していた浄化槽で、なんとトイレの水しか浄化しません。台所・
風呂から出てきた泡まみれの水は、近くの側溝に垂れ流し、、、
側溝に年間を通して豊富な水量があればいいですが、そうでないところはまさに
ドブ川と化し、臭いのなんの、、、(実家がこの状況)
全国に400万基あるといわれ、なかなか合併浄化槽や下水道に切り替えられていま
せん(お金がかかるので)。
4つ目は「ぼっとん便所」。まさにむかーしからあるタイプ。水で流れる
わけではなく、肥溜めに排出し、バキュームカーに吸い取ってもらってやっと家か
らオサラバできます。トイレ以外は全て垂れ流し。
夏なんか強烈な臭いがして、なかなか古い家にしか残っていません。
林業やら猟なんかで生計を立てようとしたら、上記の3か4のタイプばかりの場所に
住む可能性が大です。
3の単独浄化槽なら、まだ側溝に十分な水量があれば問題ありませんが、4のぼっと
ん便所なんか、恐怖でしかありません。
前職の、建設現場での仮設トイレの記憶が蘇ってきます。
場所によりけりですが、合併浄化槽に切り替えるならば(田舎では下水は皆無だと思
うので)、100万ぐらいのお金はまず想定したほうがいいと思います。
電気されあれば、ウォシュレット対応の便座に変えることもできます。
奥さんとお子さんのためにも、ぜひご検討を。